カルチャー

10トンの脂肪を落としてきた専門家が優しくアドバイス 「結果が出る食べ方がカンタンに続く方法」

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 これまでダイエット本や健康本を何冊も買ったのに、ダイエットの結果が出なかったり、成功してもリバウンドしてしまったり・・・。そうお嘆きの人も多いはず。どんなに理にかなったダイエット法でも、継続できなければたいていは元の木阿弥だ。「誰か継続できる方法を教えて!」——そんな声に真正面から答えたような本が発売された。

 「結果が出る食べ方がカンタンに続く方法」を解説した、その名も『続食べ(つづたべ)』(かんき出版、税込み1,540円)だ。本書の基本コンセプトは、「“何を”食べるか」よりも「“どう”食べるか」。そして継続して実践するために、ストレスを限りなく排除した食べ方や生活法を重視。「マインド編」「習慣編」「克服編」「改革編」「健康食材編」「大好物編」「スランプ編」と、これでもかとばかりに紹介している。なかには、牛丼やラーメンの健康的な食べ方や、カラダに良いといわれる食べ物の注意点など、“目からうろこ”の意外な話も少なくない。

岸村 康代  管理栄養士/食べ方コンサルタント
岸村 康代  管理栄養士/食べ方コンサルタント

 だが、何よりこの本の素敵な点は目線の低さ。これまでダイエットに失敗し健康本に振り回されてきたような読者が陥りがちな失敗を、まるで隣で語りかけるように優しく説明してくれるのだ。それもそのはず、著者の岸村康代さんは、自身も間違ったダイエットをして、リバウンドを繰り返した経験の持ち主。決して、上から目線でこうすべきと強制したりはしない。管理栄養士としてクライアントの脂肪を計10トン以上も落としてきたという経験を活かし、岸村さんは着実で無理のない方法を提案する。“コロナ太り”に悩む人にも救いとなりそうな一冊だ。