カルチャー

知らないと使えないのが公共サービス 給付金や助成金の知識をこの一冊で

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 「コロナ禍で家の経済状況が変わった」「災害で住まいに被害が出た」「突然介護が始まった」・・・・・・人生には予期せぬできごとが起こるもの。国や地方自治体はさまざまな社会保障を用意しているが、その存在を知らなければ使うことができない。そこで『10歳から使ってほしい みんなのお金とサービス大事典』(井手英策著、誠文堂新光社・東京)が10月12日に発売される。小学生が親と人生のピンチについて考えることができるような本だ。

 著者は財政学者。ドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」での応援演説が話題になった慶應大学経済学部の教授だ。自身の体験も織り交ぜながら、社会保障とはなんなのか、どのように考えればいいかを熱く語っている。制度の説明は、出産、進学、住宅のリフォームなど人生のイベント時から、貧乏、病気、障害、災害など不運までカバーされている。税込み1,760円。