おでかけ

貝のような外観のサウナ 直島 SANA MANEに登場

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 昨今はやりのサウナ。旅先でのんびり楽しめれば、リラックス効果も倍増しそうだ。今年5月、OVOでもご紹介した瀬戸内海の直島にあるグランピング型リゾート施設「SANA MANE」に、貝のような形のサウナ施設「SAZAE」(真田電気設備・香川県直島町)がオープンした。設計は隈研吾建築都市設計事務所。宿泊者限定の貸し切りサウナだ。

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 バスタオル、サウナハットなどのレンタルや、デトックスウォーターもプラン内に含まれている。サウナアロマのオプションやウィスクの貸し出しもある。ウィスクは、蒸気を含ませて温めたり体を叩いたりするウィスキングに使うもの。ここでは、直島で自生したササなどの植物を用いている。植物の香りによるリラックス効果や血行促進、殺菌、保湿作用などが期待されている。また、サウナストーブにはオートロウリュを完備。シャワー形状の水をストーブに吹き付け、定期的に自動でロウリュが施されるという。

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 このサウナを設計した隈太一さんは、高さのある形状は熱が上部にたまってしまうためサウナには向いてないとしつつ、「今回は環境エンジニアにも協力してもらい、空気を上部の開口部から押し出して下から引っ張ることで強制換気を促す吸排気システムを取り入れました。 さらに、建築として構造壁に十分に厚みをもたせているため、断熱材を必要としません」とその特徴を説明する。

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 「旧来のサウナでは、外観といえば扉くらいしかありません。その扉を内側に隠すことで、この特異的な形状を引き立たせています。また、テクスチャーをつけていく形を取りたくてそれを重ねていった結果、貝のような姿が出来上がりました」と隈さん。

 アートが点在する直島。リラックスタイムも、アートのようなサウナへ。