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清野菜名、映画『耳をすませば』の完成に感無量 「雫ちゃんが頭のどこかに必ずいる2年半でした」

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 映画『耳をすませば』ジャパンプレミアイベントが28日、東京都内で行われ、出演者の清野菜名、松坂桃李、内田理央、安原琉那、中川翼、荒木飛羽、住友沙来と平川雄一朗監督が登壇した。

 本作は、1995年に公開された人気アニメ映画の原作となった柊あおい氏の漫画『耳をすませば』を、10年後のオリジナルストーリーも加えて、実写映画化。

 中学生のときに約束を交わした雫と聖司が、大人になった今、離れ離れになりながらも互いを思い続け、夢に向かって突き進む様子を描く。

 本作は、2020年3月に撮影が開始されたものの、コロナ禍の影響で、完成までに2年半を要した。

 児童小説の編集者になった“現在の雫”を演じた清野は「撮影休止中も、他の作品の撮影などはあったのですが、その間も雫ちゃんが頭のどこかに必ずいる2年半でした。無事に今日を迎えられて本当にホッとしております。待ち続けてくれたファンの皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔であいさつした。

 今年5月のクランクアップの際は、思わず感極まってしまったという清野。「スタッフの皆さんもお忙しい方ばかりだったのですが、クランクインした2年半前と同じ各部署の皆さんが、集まってくださって。その温かさに感動して涙があふれました」とエピソードを語った。

 松坂は、チェリストになる夢をかなえるため、10年前にイタリアに渡った“現在の聖司”役。

 95年の劇場版アニメも大好きだったそうで、「この役を頂いたときは、本当にプレッシャーに押しつぶされそうでした。ただ10年後という設定を聞いたときに、『雫と聖司の10年後を見られるのか』という興味の方が大きくて。その思いに後押しされたし、原動力にもなりました」と明かした。

 劇中では、理想の演奏を求めるあまり、音楽を楽しめなくなってしまった聖司の苦悩も描かれる。

 松坂は「聖司くんの不安や葛藤、揺れ動く気持ちを大事に演じることで、聖司くんの新たな一面を表現できたらと思いました」と役作りについて語った。

 映画は10月14日から公開。