まめ学

家事・育児分担は「妻7割以上」が9割 育児が始まった途端に見えた“すれ違い”

 

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 「産後の恨みは一生」という言葉がある。子どもの誕生という人生の大きな節目で夫が取った言動・行動に対する恨みつらみが、妻の心に一生残り続けるというものだ。新婚当初はうまくいっていても、妊娠・出産を境に相手の行動にイライラしてしまうケースは少なくないだろう。ウェブスターマーケティング(東京)は恋愛情報メディア「LoveMA」上で、子育て経験のある309人を対象に、「子育て中に起こった旦那の信じられない行動」アンケートを行った(調査期間:2022年5月19日~26日)。それによると、夫婦間の家事育児の役割分担については、まだまだ母親が多くを担っているのが現状のようだ。

 まず、家事・育児の役割分担の割合を聞いたところ、「妻9割夫1割」(40.8%)をトップに、「妻8割夫2割」(20.7%)、「妻7割夫3割」(14.9%)、「妻10割」(13.3%)が続いた。これらの合計が89.7%。妻と夫が半々に役割分担をしたり、夫の方が多く分担しているというケースは、合わせて全体の2%に満たなかった。「まったく手伝ってくれないことはないが妻に言われてやっと手伝う」「家事・育児の何か一つは担当してくれるがそれ以外はすべて妻に任せきり」という夫が多いのかもしれない。

 育児中の夫からの信じられない言動についてのランキングは、「家事育児を妻に押し付ける」(60票)、「子どもの世話より自分の趣味や都合を優先する」(49票)、「父親として子供への配慮不足」(43票)がトップ3を占めた。「子どもの寝かしつけに大変だったので、一緒に散歩してほしいといっても拒絶され、かといって子どもの夜泣きがひどいと、『こんなところで寝られない』とビジネスホテル宿泊をするようになった」(40代女性)、「休みの日は育児と家事に追われる私に見向きもせず、昼に起きてスマホでゲームをして一日中ソファーでゴロゴロ」(40代女性)などのコメントも。

 妻が出産後もいずれ職場復帰し、共働きを続ける世帯が増えている現代。それでも、家事・育児の負担はどうしても母親の方が大きくなりがち。家事育児の全てを完全に分担するというのは難しいかもしれないが、各家庭の環境の中で夫婦双方の得意分野を生かし、苦手分野を補い合いながら、家庭運営をしていけるとよいのかもしれない。