まめ学

約4割が水分補給量不足の可能性 「水分補給や熱中症対策に関する意識調査」

「水分補給や熱中症対策に関する意識調査」発表 Agoora運営のMizuCool、約40%が水分不足の可能性 画像1
MizuCool 「Q. 夏場は1日当たりどれくらいの水分を飲んでいますか?おおよそで構いませんのでお答えください。」

 

 情報サービス・コンテンツのAgoora(東京都杉並区)が運営するウオーターサーバー比較メディア「MizuCool」はこのほど、「熱中症対策に関する意識調査報告」を発表した。

 「夏場に1日で摂取する水分量」は、最多が「0.6~1リットルほど」(32%)で、次いで多かったのは「1.1~1.5リットルほど」(31.67%)。この結果についてAgooraは、夏場に必要な水分は約1.5~2リットル(年齢や運動量により異なる)とされる中、回答者の40%は水分補給の量が足りていない可能性があるとしている。

 また「夏場の水分補給で最もよく飲む水分」については、「自宅」では「水道水」が最多で32%。以下「麦茶」(18.33%)、「ペットボトルの水」(17.67%)、「緑茶・紅茶」(12.33%)と続き、全体では水道水以外で水分を補給している人は約7割となった。一方、「外出時(屋外)」のトップは「ペットボトルの水」(23%)で、以下「水筒等に入れた水」(19%)、「緑茶・紅茶」(15.33%)、「麦茶」(14%)と続いた。

 調査は15~79歳の男女3000人に予備調査を行い、夏場に意識的に水分補給の量を増やしていると回答した男女300人(男性185人 女性115人)を対象に、7月7~8日にインターネットで本調査を行った。

 Agooraは、屋外における水分補給の手段として「緑茶・紅茶」(15.33%)や「コーヒー類」(9%)を飲んでいる人もいるが、これらに含まれるカフェインに利尿作用があつことから「あまり適していない」と指摘。「夏場は脱水症状のリスクが高まるので、可能であればお茶やコーヒーから水や麦茶に切り替える、あるいはお茶やコーヒーを飲んだら一緒に水も飲むようにするのが重要」だとしている。ただし、お茶やコーヒーが一切の水分補給にならないという訳ではなく、米国医学研究所(IOM)によれば、カフェインの利尿作用は飲みすぎた場合や、普段はカフェインをあまり飲まず耐性がない人に起こるとされているという。

 さらに、回答数が多かった「スポーツ飲料」については、多量の糖分や塩分が含まれており、「経口補水液」も同様に塩分ナトリウムが多く含まれているため、熱中症になっていない人が飲み過ぎると糖分や塩分過多になる可能性があると指摘している。MizuCoolのウェブサイトで詳細なレポートを公開中