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藤田玲&佐藤流司、“運命”から始まったバディ・ムービー「別ものレベル」の最終章【インタビュー】

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 藤田玲と佐藤流司がW主演する映画『アウトロダブル』が9月2日に公開される。本作は、2017年の『ボーダーライン』、18年の『ダブルドライブ』シリーズに続く最新作で、最終章となるピカレスク・バディムービー。本シリーズだけでなく、舞台での共演歴も多い藤田と佐藤に、出会った当時の印象や撮影の裏話などを聞いた。

藤田玲(左/ヘアメーク:江夏智也(do:t)/スタイリスト:小田優士)、佐藤流司(ヘアメーク:有藤萌(do:t)/スタイリスト:小田優士) (C)エンタメOVO

-藤田さんは『ボーダーライン』からアベル役として4作、佐藤さんは『ダブルドライブ』から純也役として3作に出演してきました。本作が最終章ということですが、改めてシリーズを振り返ってどんな思いですか。

藤田 1作目の『ボーダーライン』が一番ハードな内容だったと思います。2作目の『ダブルドライブ-狼の掟-』で、アベルが純也に出会うことで、作風も少し明るくなってきましたが、それでもナタを持った人が登場するような怖さのある作品でした。3作目の『ダブルドライブ-龍の絆-』では、お坊さんまで登場し、絵的にもマイルドになってきましたが、今回、最終章ではゴリゴリに見やすくなっています。

佐藤 別ものレベルです。

藤田 どんどん見やすくなっているので、ハードな作品をお求めの方は、最終章からさかのぼって見ていただくとちょうどいいかと思います。

-本作の撮影で特に印象に残ったことは?

藤田 アベルも純也もたばこを吸うキャラクターなので、撮影でもたばこを吸うシーンが多いんですが、今回は、ライブハウスでの撮影が多かったので、たばこの撮影も気を遣わずにできるのかなと思っていたら、ライブハウスも禁煙だったんですよ。まさかライブハウスが禁煙とは思わなかったので、それが今回、一番びっくりした出来事でした(笑)。

佐藤 確かに、ライブハウスが禁煙だとは思わないですよね(笑)。俺は、撮影でお邪魔させてもらった銭湯で、コイがたくさん泳いでいるのを見て「何で金色のコイが生まれるんだろう」って考えていたこと(が印象深い)。赤や白のメジャーなコイは、なんとなく意味は分かるんです。でも、金ってどうやって生まれてきたんだろうって。映像にはコイは一切映ってないんですけどね。それから、銭湯シーンでは、(湯船に浮かんでいる)アヒル(のおもちゃ)の“機嫌”を取るのが大変でした。映像のつながりを考えると、ある程度、同じ位置に同じ向きでいないといけないんですが、それがなかなかうまくいかなくて、一番NGを出していたのはアヒルだと思います(笑)。

-このシリーズだけでなく、舞台でも共演経験が多いお二人ですが、初めて会ったときのことは覚えていますか。

佐藤 めちゃくちゃ覚えています。9年ぐらい前、俺がある舞台を終えて、楽屋に戻ったらいたんです。(藤田が出演していた)「牙狼〈GARO〉」を見ていて、以前からすごいと思っていたので、「ファンです」と伝えたのが最初でした。

藤田 (その舞台には)事務所の後輩が出ていたのであいさつに行ったのですが、そのときも、やっぱり(佐藤は)ずば抜けてよかったんですよ。それで、(佐藤と会う前に)「あのうまい子は誰?」って聞いていたんです。そうしたらファンだって言ってくれて…。今じゃこんなに貫禄がありますけど、かわいかったです。

-佐藤さんから見た藤田さんの第一印象は?

佐藤 もう完全に「やから」でしたから、怖かったです(笑)。全身真っ黒の服を着ていて。

-共演を重ねて、そこから印象は変わりましたか。

佐藤 やからは変わっていないです(笑)。ただ、それは見た目だけの話であって、初対面ではどういう方なのか分からないですから、印象が変わったというよりは、どんどん知っていったという感じです。意外と人を笑わせるのが好きで、ひょうきんな方なんだなと。

-藤田さんから見た佐藤さんは?

藤田 かわいい子だということと、これから多分、すごいことになるなというのが第一印象でした。売れるだろうなと思っていたら、あれよあれよという間に頭角を現して、僕が初共演したときには、もう頭角を現した後でした。ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」で初めて共演したんですが、どういうお芝居をするんだろうと戦々恐々としながら稽古場に行った思い出があります。流司を知っていくと、ブラックジョークをいっぱい言うような面白い人で、みんなに好かれるのが分かりますし、お芝居には集中して臨むので、一緒にいるのは楽しかったです。それで、何か一緒にやりたいと思って、このシリーズにつながりました。