結婚式場の登録件数が最も多い都道府県は? 2位は高知県、3位は長野県

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 晩婚化や非婚化など結婚について不安視する声が高まっているが、それとともに、近年は結婚式に対する価値観も変化しており、結婚式場にも変化が訪れている状況という。そうした中、NTTタウンページ(東京)は、全国の結婚式場の登録件数から業界の状況を考察し、どの地域に結婚式場が多いのかを都道府県別に調査した。

 この調査は、事業所・店舗の電話番号や業種が登録されているタウンページのデータベースを活用。全国の2020年から2022年にかけて都道府県別での結婚式場の登録件数と10万人あたりの結婚式場の件数を調べた。

 全国の結婚式場の登録件数は、2013年から2019年まで毎年約150件ずつ減少していたが、2020年のコロナウイルスの世界的な流行を受けて、その減少スピードは加速している。2020年の減少数は153件で以前の減少数と変わらないものの、2021年・2022年は共に200件以上の減少を記録した。

 そうした中、2022年における人口10万人あたりの結婚式場の登録件数が最も多い地域を探ると、1位は10万人あたり7.30件の式場がある福井県だった。2位は10万人あたり6.36件の高知県。3位は10万人あたり6.30件の長野県となっている。とくにトップの福井県は強さが際立っており、3年連続で1位だっただけではなく、2位とは1件近い差をつけている。

 本州中部に位置し日本海に臨む福井県には、東尋坊などの景勝地が多数存在し、恐竜博物館などの観光名所もある。雄大な自然を感じられる開放的かつエレガントな式場が多いようだ。2位の高知県は減少幅の小ささから相対的に浮上。3位の長野県は結婚式場の減少幅が大きく、今後は圏外に消える可能性もある。