SDGs

遊びながら海の環境考える きれいな海辺、由比ガ浜でビーチスポーツイベント

トップ画像

 ビーチでさまざまなスポーツを体験しながら海の環境保護を学び、海の豊かさを守るイベントが5月28日、神奈川県鎌倉市の由比ガ浜海岸で行われた。当日は真夏のような日差しが照りつけたが、吹き抜ける海風がさわやかで心地よいほど。老若男女40人の参加者はいろいろなビーチスポーツを楽しみ、笑顔で初夏の休日を過ごした。

アジアで初のブルーフラッグ

 会場の由比ガ浜は、2016年に国際環境認証「ブルーフラッグ」をアジアで始めて獲得したビーチ。この認証は、水質やビーチの清潔度など、33項目の基準にパスすると与えられる。今回のイベントは、認証の獲得6周年を記念して、NPO法人「湘南ビジョン研究所(片山清宏代表)」が主催して行われた。参加者とボランティアのスタッフはまず、会場(砂浜)のごみ拾いから始めた。体験コーナーは「ビーチサッカー」「ビーチラグビー」「ライフセービング」「ビーチテニス」の4コートに分かれ、参加者はそれぞれ30分ずつ楽しんで移動した。

ごみ拾いをする参加者。
ごみ拾いをする参加者。

 開催趣旨に賛同し、友情参加したインストラクターは、いずれも一流のアスリートばかり。ラグビーは元日本代表の主将、広瀬俊朗さん。サッカーはビーチサッカー日本代表の原口翔太郎選手と上里琢文選手、ライフセービングは全日本選手権者の田中綾選手。砂の上でのプレーは足元がおぼつかず、子どもも大人も同じ条件で、一緒に楽しめる。原口選手は時折、オーバーヘッドシュートを披露して歓声を誘っていた。遊ぶだけでなく、最後はクイズ形式で海の環境保護について学び、自分が今できることは何かを考えた。

笑顔絶えず今後も開催へ

 誰もが楽しめる1日だったこともあり、参加者は終始笑顔。横浜市から子ども3人を含む家族5人で参加した辻勇人さんは「子どもたちは海辺で遊ぶのが好き。とても面白かった」と話し、長男の悠人さん(7歳)も「走り回ることができ、ラグビーが楽しかった」と満足そうな様子。見事なロングパスで参加者を魅了した広瀬さんも「外でしかも海辺、とても気持ちがよかった。参加者が絶えず笑顔で、自分もうれしくなった」という。

ビーチラグビーに参加する広瀬俊朗さん。
ビーチラグビーに参加する広瀬俊朗さん。

 主催者の片山代表は「子どもたちの笑顔を見て、開催してよかったと思った。これからも続けていきます」と継続を宣言。またイベントに協賛し、社員がボランティアとしても参加したハイセンスジャパン社の石橋和之さんは「次の世代を担う子どもたちに、楽しみながら学んでもらえた。家族で参加できる活動というのも素晴らしい」と、支援に手応えを感じていた。