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神戸市とスマートバリューが事業連携協定を締結 デジタル活用し「神戸アリー ナ」の運営担う

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神戸市×スマートバリュー 神戸の「都心・ウォーターフロントエリアの未来づくり」に向けた事業連携協定締結

 

 神戸市とIT関連のソリューション事業を手がけるスマートバリュー(大阪市)はこのほど、神戸の「都心・ウォーターフロントエリアの未来づくり」に向けた事業連携協定を締結した。

 神戸市は2011年、「『港都 神戸』グランドデザイン~都心・ウォーターフロントの将来構想~」を制定。ウォーターフロントエリアの再開発を推進している。スマートバリューはグランドデザインに基づき、同エリアに2024年度開業予定の「神戸アリーナ(仮称)」プロジェクトを推進しており、今回の協定で連携を強化し、ウォーターフロントエリアのさらなる活性化実現を目指すとしている。

 神戸市とスマートバリューによると、神戸アリーナは神戸港・新港突堤西地区の第2突堤再開発事業として建設。1万人規模の収容能力を持ち、大規模なスポーツや音楽イベントなどを開催できるといい、バスケットボール男子Bリーグの「西宮ストークス」がアリーナを本拠地とする方針を発表している。施設は民設民営で、スマートバリュー子会社のOne Bright KOBE(神戸市)が運営する計画だという。

 事業連携協定は3項目。①「神戸アリーナを基点にした都心・ウォーターフロントエリアの回遊性の向上」では、来訪者や市民向けのアリーナアプリを新設し、公共交通機関による来訪者へのインセンティブ付与や周辺店舗とのイベント情報の連携など、回遊性を高めるための取り組みを行う。②「デジタルツイン都市の実現などデジタルイノベーションの社会実装」では、アリーナに来ることが難しい人向けに、メタバース(インターネット上の仮想空間)でリアルのイベント参加を体感できる仕組みなどを検討する。③「市民や来訪者とのエンゲージメント(関係性)を高め、関係人口を拡大するための仕組みづくり」では、アリーナアプリと顧客関係管理システムとの連携で一人一人とのエンゲージメントを可視化する―などとしている。