社会

東京・有明に次世代に向けたクリエーターの研究開発拠点 コナミグループが設立50周年を迎え、「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」建設

「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」外観イメージ図
「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」外観イメージ図

 東京・有明に、次世代に向けたクリエーターの研究開発拠点「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」が建築される。今年度末で設立50周年を迎えるコナミグループ(東京)は、「エンターテインメント」と「スポーツ」の2つの分野で、「デジタルエンタテインメント」「アミューズメント」「ゲーミング&システム」「スポーツ」の事業を展開している。「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」は、これからの50年を見据え、クリエーターが最先端の研究開発に従事する環境を整え、地区全体のにぎわいを創出する複合施設としての位置付けだ。

「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」オフィス空間イメージ図
「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」オフィス空間イメージ図

同施設は、1万1000平方メートル超の敷地に、8階建てで建設し、全てのフロアがスパイラル状につながる構造が大きな特徴。その中で働く人たちの偶発的なコミュニケーションを促進し、アイデアやイノベーションの創出につなげることを目指している。1階は公共スペースとし、ゲームを競技としてとらえる「eスポーツ」に関するショップや、イベントの生放送や動画配信に対応する複数のスタジオも備える。屋上庭園は緑化を図り、地区と建物の調和にも力を入れる。2025年度中の営業開始を目指している。

「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」屋上庭園完成イメージ図
「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」屋上庭園完成イメージ図

 10月26日に行われた同施設の地鎮祭には、コナミグループの東尾公彦社長が出席。「世の中も、Society 5.0(仮想空間と現実空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会。内閣府の「第5期科学技術基本計画」で定義)という次世代に向けて走り出している。エンターテインメント業界も、スマートフォンやモバイルゲームに代表される第4世代に続き、AIやVRなど新しい技術革新に伴う第5世代に入りつつある。次世代に向けた最先端の研究開発拠点の重要性を感じていたところ、臨海副都心の有明の地にこれだけ広大な用地を取得するご縁をいただいた。クリエーターがその能力を思う存分発揮できる最先端の研究開発拠点になることを願っている」と話した。

「鍬入れの儀」に参加するコナミグループの東尾公彦社長(右)
「鍬入れの儀」に参加するコナミグループの東尾公彦社長(右)