SDGs

アップサイクルなビール りんごと酒かすの異端児エール

 

main

 フードロスの問題解決のために、自分が消費できる最低限の量の食材を買って残さないようにする、という身近な方法のほかに、ロスを考えて作った商品を買う、という方法もある。出荷されずに熟成が進み、食べごろを過ぎてしまったりんごや、日本酒製造の副産物である酒かすを活用したオリジナルクラフトビール、「異端児エール HAZY IPA」(AgVenture Lab・東京)が発売された。

 出荷されなかった長野県安曇野市産の5種のりんご「ピンクレディー・サンふじ・グラニースミス・ぐんま名月・シナノゴールド」と、鳥取県出雲市の酒造で「きもと純米吟醸 十旭日」製造の副産物として生じた酒かすを使用。そのままでは市場に出回ることのない食品をビールの副原料として有効活用した、“アップサイクル” なビールsub2だ。

 

 

 規格外品や生産の過程で摘果されたりんごは、基本的に肥料として活用されているというが、生産者は「できるだけロスを減らし消費者の口に届けたい」という思いで日々作物を育てているし、酒かすにいたっては年間約1,800トンも廃棄されているという。

 中津ブルワリー(大阪市)は、「異端児エール HAZY IPA」を300本限定で販売する。店頭では1本から購入可能、オンラインショップでは3本セット(2,100円)、6本セット(4,200円)での販売。価格はすべて税込み。