まめ学

人気ナンバーワンは「北海道どさんこプラザ」 ブランド総合研究所が「アンテナショップ利用実態調査2022」を発表

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 東京都内にある地方のアンテナショップが人気だ。故郷の味を求めて、旅行を思い出して、またはその地に憧れて、度々訪れる人もいるほどだ。

 ブランド総合研究所(東京)は、都内にある全国のアンテナショップの利用実態を明らかにするため「第6回アンテナショップ利用実態調査」を実施した。

 その結果、都内に34店舗ある道県のアンテナショップのうち、最も利用度が高いのは有楽町にある「北海道どさんこプラザ」だった。回答者の9.6%に来店経験があった。

 次いで2番目に来店率が高かったのは「沖縄・銀座わしたショップ」で4.2%。3位は池袋の「宮城ふるさとプラザ」で2.8%だった。4位は銀座の「おいしい山形プラザ」(2.1%)、5位は同じく銀座にある「いわて銀河プラザ」(1.9%)だった。

 上位20店のうち、銀座に位置しているのが半数に近い9店、有楽町が3店、日本橋が2店だった(2位の「銀座・わしたショップ」は来年2月に有楽町に移転する予定)。

 また、過去1年間(2021年9月~22年8月)に来店したことがあると答えた人の平均年齢を店舗ごとにみると、最も平均年齢が低いのは品川にある「あきた美彩館」で44.8才だった。次いで若いのはスカイツリーのあるソラマチに位置する栃木県の「とちまるショップ」で45.1才、そして池袋の「宮城ふるさとプラザ」(45.3才)となった。

 女性の比率が高いのは、「とちまるショップ」で65.2%、次いで「沖縄・銀座わしたショップ」の62.1%、「表参道・新潟県ネスパス」の61.9%だった。

 調査では、まず首都圏(1都3県)に住む人に、これまでに道県のアンテナショップに行ったことがあるか否かを聞いた。すると6割を超える(60.3%)人が、訪問経験があると回答した一方、「行ったことがない」との答えは39.7%だった。

 また、30.6%が最近1年間にアンテナショップへの訪問経験があった。ちなみに、1年間に複数回以上行くというリピーターは全回答者の22.6%を占めている。

 訪問率を住んでいる場所ごとに分析すると、高い順で、東京都民が38.6%、千葉県民が27.6%、埼玉県民が24.5%、神奈川県民が23.9%となった。

 男性は29.5%の訪問率、女性は31.5%と大差ない。年代別では、回答者1人当たりの、のべ年間訪問件数の平均は、60代以上では8.7回、50代で8.9回なのに対し、20代は27.0回とかなり多く、若い世代が繰り返し訪問(利用)する傾向があった。

 アンテナショップでよく買う商品を尋ねたところ、最も多かったのが「お菓子」で、利用したことのある人のうち半数以上にあたる53.3%がよく購入すると答えた。次いで多かったのは「魚介類および水産加工食品」で18.8%だった。

 アンテナショップには飲食部門が併設されているケースが多い。最も利用度が良かったのは、「北海道どさんこプラザ」で、ソフトクリームの人気が高いようだ。

 「第6回アンテナショップ利用実態調査」は、20才~79才の男女を対象に、2022年9月9日から11日にかけてインターネットで実施。首都圏に住む計20,000人を対象として行い、有効回答数は計19,917人だった。調査対象は東京都にある、道県のアンテナショップで34店(1都2府の店はなく、1県で複数を出店している場合もある)。市町村や一般企業が事業主体になっている店舗は対象から除外した。