カルチャー

四ツ谷で子ども向けの観客参加型演劇 環境問題がテーマの「地球の贈り物」

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 イギリスで1960年代から広く普及した観客参加型の演劇教育「シアター・イン・エデュケーション」。舞台と客席の境目がなく参加要素が多分にあり、アクティブラーニングの手法としても注目されているが、日本ではまだ多くないという。演劇教育を手がける一般社団法人日本グローバル演劇教育協会(東京)は、子ども向けのシアター・イン・エデュケーションを、5月28日(土)に東京・四ツ谷のシアターウィングで上演する。

 シアター・イン・エデュケーションでは、ファシリテーターの問いかけによってその場で意見や感想が引き出され、参加型なので物語の主人公になったような生の体験ができる。事前学習や事後学習の機会もあり、学びを深く掘り下げることができる。

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 今回の公演は、「地球の贈り物」と題した完全オリジナル作品。地球に恵みをもたらしてきた精霊ガイアの依頼を受けた子どもたちは、火・土・水・風の4人の精霊の子どもたちとともに、地球古来の贈り物がどのように受け取られているのか探りにいく旅に出る。エネルギーや大地、水資源、空気など4人の精霊による贈り物は浪費され、汚染され、危機に瀕していたことが判明し、ガイアは地球を去ろうとしていた。子どもたちは責任ある意思を示して約束することができるのだろうか、と問い掛けるストーリー。小学校高学年から中学校1年生をコア対象としている。

 5月28日(土)午後2時開演、上演時間は約1時間。定員は30人。チケットは、大人2,500円、子ども1,500円。観劇の申し込みは、同協会の「地球の贈り物」東京公演@シアターウィングのページから。また、「地球の贈り物」の上演依頼の問い合わせもメールoffice@globaldrama.orgで受け付けている。