カルチャー

怖いけどオモシロい毒々ワールドへようこそ イラスト、マンガ仕立ての「すごい毒の生きもの図鑑」

『すごい毒の生きもの図鑑』。

 夏の風物詩でスタミナ源のうなぎ。そのうなぎに毒があることをご存じだろうか。血液が毒なのだ。刺身で食べることはダメ。だからかば焼きなど火を通すのである。

 そのようにタメになる情報が満載で分かりやすく解説された『すごい毒の生きもの図鑑 わけあって、毒ありです。』が中央公論新社(東京)から発売中。価格は税込みで1,100円。

 陸地・水辺、海・磯にすむ毒あり生き物、毒あり植物をイラスト、マンガ仕立てで漢字にはフリガナ付きで説明されている。船山信次監修、絵はウラケン・ボルボックス。

 私たちがよく知っているスズメバチ、ヤマビル、ハブといった毒あり生物から、意外にも思えるオコゼ、アジサイ、ハナミズキなどまで計126種を網羅している。

 ひとかみで人間なら20人分、象なら1頭分の致死量の毒を持つキングコブラや、同じ陸上生物で猛毒では引けをとらないヤドクガエルなど超危険生物も。

 海水浴や釣り、潮干狩りなどのレジャーの際に遭遇するかもしれない海や磯にひそむ毒あり魚、クラゲなども詳しく解説されており、役に立つ。

 人気の旬の味覚、山菜も要注意だ。ワラビ、ゼンマイ、フキ・フキノトウも生で食すのは危険だという。解毒のためのアク抜き法が説明されている。

 11月1日(火)から国立科学博物館で「毒」をテーマとした特別展が開かれる。「すごい毒の生きもの図鑑」を片手に訪れてみるのもいいかも。